さいぼう
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本日は学術機関で実験動物の管理をしているかりうむさんにインタビュー!
理系とーくラボでは、メンバーへのお仕事インタビュー、ラジオ放送、そしてメンタルサポートと精力的に活動しているかりうむさん。
活動の原動力となる根本にある秘めたる思いとは?
オンラインコミュニティ「理系とーくラボ」への加入に迷っている方必見の記事です!
目次
プロフィール
かりうむ
理学修士課程卒。紆余曲折を経て現在の実験動物管理の仕事を見つける。
自分自身の体験から得た知見をもとに理系とーくラボメンバーの研究やキャリア形成に関する悩み相談に乗っている。
現在身体の様々な部位に不調を抱えている40代。
続発する身体の痛み!重労働な実験動物管理!
ーお世話になっておりますー!
かりうむ:
お久しぶりですね。
ーラジオ「とくおのおと」でかりうむさんの声聞いてるからボクはあまり久しぶりという感じはしませんね(笑)
毎週楽しく聞いております。
(理系とーくラジオ部とくおのおとへのリンクはコチラ)
かりうむ:
そうなんだー!
楽しんでもらえて何よりです。
ー最近は大人なラジオになっていますよね。
かりうむさんの身体の痛みの話から始まったり…(笑)
かりうむ:
基本的に立ち仕事だから身体中痛くてねー。
高圧洗浄機を2時間くらい使うこともあるし。
畜舎の掃除もするし。
給餌給水もあるし。
年間2,000くらいの実験動物の繁殖記録もつけるから。
基本的には座る暇もないかな。
(休憩時間を除いて)
たまに遺伝子が保存されているか検査するためにPCRかけたりはする。
繁殖記録はPCに入力して整合性の確認もするよ。
業務で座れるのはそれくらいかもね。
ーひー!
理系とーくラボ入会のきっかけはオフ会!
ーこのインタビューもかりうむさんの身体のことから始まってしまいました(笑)
かりうむさんは理系とーくラボ内で精力的に活動(活動内容は後述)されていますよね。
そんなかりうむさんの理系とーくラボ入会のきっかけを聞かせてください!
かりうむ:
科学に関することを話せる人が欲しかったんだよね。
わたしは一応修士課程を卒業しているし、科学トピック全般が好き。
でも同じく修士卒の旦那は、家では科学の話はしたくなさそう。
自分の時間を楽しみたいみたいね。
職場にも修士卒がわたし以外に1人しかいないから。
同じ科学トピックに興味を持つこともあまりないのよね。
だからいわゆる「理系」の雑談をできる相手をずっと探してたの。
ーそんな中、理系とーくラボ代表のともよしさんと出会った?
かりうむ:
そう。
なんで出会ったかは正直、覚えてないんだけどねー(笑)
多分X(旧:Twitter)かな?
TL徘徊してた時に、オフ会の宣伝ポストを見つけたんだと思う。
そんでどんなコミュニティなのかホームページを見に行った。
見た感じ若い人向けかなーとも思ったけど思い切って入会してみたって感じかな。
(さいぼうが頑張って元ポストを探しましたが見つかりませんでした…)
(以下のポストは2019年に開かれたオフ会の様子)
(ともよしさん!若い!)
https://twitter.com/tomo141/status/1112343486160728065?s=20
ー学生と比べると年齢が高いことが入会へのハードルだったんですね!
かりうむ:
そう。
でも職場は大学構内にあるから学生は見慣れている。
大学生協が発行している季刊誌に寄稿もしているから、学生との関わりもあった。
悩める学生って結構いるのよね。
そんな人たちに、もっと近い距離でお話してみたかった。
自分の経験を生かしてアドバイスもできそうだし。
そんなことをともよしさんと話していたら
「きっと需要がある!」
ということだったので入会してみました。
ー実際に入会してみて学生さんの役に立てている感じはありますか?
かりうむ:
そうですねー。
その辺も含めてわたしの理系とーくラボの使い方を説明しましょうか。
つらい時は#おメンタルのつぶやき聞きます!
わたしは大きく分けて3つの活動を理系とーくラボ内でしています。
その1つが、チャンネル「おメンタルのつぶやき聞きます」の運営です。
昨年(2022年)の冬に始めたチャンネルですね。
最初はわたしが、メンタルの不調を予防する方法を書いていただけでした。
メンタルの不調を治すには、まず体調を整えよう、とか。
ですが少しずつ「つらいこと」を吐き出したい人が集まってきました。
今では悩みをつぶやいた人への回答を別の参加者がしてくれることも多く、
わたし抜きでも回るチャンネルになっていてうれしい限りです。
ー悩める学生のオアシスですね!
かりうむ:
特に春は環境の変化が起きるから、それに伴って調子を崩す人も出てきますよね。
人によっては大学院に進学して、目標も求められる成果も大学生時代とは違うから、しんどいだろうなーと思います。
ー進学や就職で環境が変化するとき、気をつけた方が良いことはありますか?
かりうむ:
1つは身体を健康に保つこと。
少しでもいいから外に出て身体を動かすといいかもしれません。
食事と睡眠を確保することも健康を保つことにつながる。
あとは何事も限界まで我慢しないように。
例えば大学院生の場合、研究がつらくなったときに無理をし続けると原因がどこにあるかわからないままになってしまいます。
研究は好きだけどその環境がイヤなのか?
そもそも研究が好きではなかったのか?
(研究には答えがないので、そこが難しい。実験は何にせよ答えが出るけどね)
無理をせずに休むことでその答えが出る。
休んでまた研究がやりたくなるなら、研究が好きということ。
その場合は研究環境を変えた方がいいんでしょうね。
ー個人的な肌感覚ですけど、大学院生って無理をしてしまう人が多い気がするんですよね。
かりうむ:
人生にはいろんな選択肢があることをぜひ忘れないでほしいですね。
研究環境が合わないなら研究室や大学を変える方法だってある。
大学院を諦めて就職したっていい。
わたしの周りには博士課程を中退して技術職員になった人もいる。
大学職員になっちゃえば無期雇用だからね。
上手くいけば研究もできたりする。
ー大学職員の求人なんてどこで見つけるんですか?
かりうむ:
ハローワーク。
ーマジすか!
かりうむ:
うん。
色んな学部が求人を出しているから、たまにチェックしてみるといいんじゃないのかな。
ーかりうむさんの積極的に情報収集する姿勢、素敵ですね。ぜひ見習いたいです。
そういえば理系とーくラボでも、そんな強みを活かしたチャンネルを運営してるんですよね。
学生のためのロードマップ#お仕事発見伝!
かりうむ:
はい。
「お仕事発見伝」というチャンネルですね。
わたしも就職活動していたからわかるけど…
ぶっちゃけ就職活動中じゃ仕事の中身ってよくわからないじゃないですか!
ー(笑)
かりうむ:
なので他の社会人の仕事がどういうものなのか、異なるバックグラウンドの人にインタビューさせてもらっています。
そしてそれをコラムとしてまとめて、チャンネル内でいつでも読めるようにしています。
さいぼうさんにも参加してもらいましたよね。
ーはい!海外ポスドクの経験をお話させてもらいました。
かりうむ:
海外ポスドクの経験談ってあまり聞けないものね。
他にも理系とーくラボには色んな仕事に就いている人がいるので、今後はその人たちの仕事内容を伝えていけたらいいですね。
これまでさいぼうさんを含めて3人の方にインタビューさせてもらいました。
医療器具開発に携わっている方と、化学メーカーに勤めている方ですね。
インタビューを通して、わたし自身が勉強になることもあるので、楽しく続けています。
疲労をためない範囲で…(笑)
ーお身体、大事にしてください!
理系とーくラボラジオ部!#とくおのおとMC!
ー3つ目の活動はラジオ部のMCですね。
かりうむ:
はい。
理系とーくラボには2022年12月に立ち上がったラジオ部があります。
公式キャラクター「りけとくお」から、ラジオ名は「とくおのおと」となっています。
(とくおのおとはYoutubeやSpotifyで楽しむことができます)
ーあれ大好き!毎週楽しみにしています!
かりうむ:
ありがとうございます!
MCが3人いて、わいわい話しているだけなんですけどね(笑)
ーそれがいいんです!
MC全員社会人か大学院生だし、時間合わせるの大変そうですね。
かりうむ:
そうですね。
とはいえ時間は作っていかないといけないので。
2週間に1回2本撮りすることで時間を節約。
あとは1本を20〜30分くらいでまとまるように目指してます。
ー会社勤めのメンバーが増えたことでトーク内容も大きく変わりましたよね。
かりうむ:
そうかもしれません。
第1期(2022年12月~2023年3月)はアカデミアのメンバーが多数派でした。
ですが現在は会社勤めのメンバーが多数派。
わたしの派遣時代にやっていた水質調査の仕事を紹介したりもしました。
(水質調査については#19 とっても身近な水道水のはなし、#20 みんな大好き!温泉の秘密を参照!)
地球上の物質すべてが学問の対象になる地球化学が専攻だったので、地下水も温泉も河川も全部マークしています。
自分の知識を活かせる放送ができてよかったなーと思いますね。
ー放送で気をつけていることはありますか?
かりうむ:
事前に原稿をしっかり書いて当日話す内容を整理するように心がけています。
ラジオという特性上、どうしてもアドリブが多くなりがちですが、原稿があると収録中も安心ですからね。
今後もわかりやすく科学の楽しさを伝えていくよ!
「とくおのおと」応援よろしくお願いします!
(理系とーくラボ代表ともよしさんが参加するおススメ回)
40代よ集まれ!同年代の加入を待つ!
ー続いて、理系とーくラボに改善してほしいところはありますか?
かりうむ:
改善してほしいというわけじゃないけど…。
同年代の人ともっと話したいですね。
イベントを活発に開催するのも、参加するのも20~30代が多いという印象なので。
メンバーリストを見ると、わたしと同じ40代もいるみたい。
でもあまり活発には動いていないので寂しいです。
ー年齢層高めの人たちが参加しやすいチャンネルがあるといいかもしれませんね。
かりうむ:
そう思ってチャンネルを立ち上げました!
チャンネル名は#朱夏のたまり場 。
「朱夏」とは燃える夏。
「朱夏世代」というのは、働き盛りの30〜50代のこと。
人生の活動期・フル回転の世代。
そんな働き盛りの皆さんに「あるある」を投稿してもらうチャンネルとして始動しました。
加齢に伴う心身の悩みや、仕事の立場が変化していく中での苦労などありますからね。
気軽に「こういう事あるよね〜」というのを共有できたらいいな。
ー行動がはやい!ぜひ朱夏世代の参加を促していきたいですね。
ーでもボクもその世代だから分かるんですけど、忙しくないですか?
かりうむ:
それはちょっとありますね。
仕事に、子育てに、家事と…。
目が回るように忙しいんですよね。
ー子供いると一層時間作るの大変ですよね。
かりうむさんはどうやって時間を作っているんですか?
かりうむ:
電車に乗っている間にSlack読んでますね。
もともとツイ廃なのでこの辺のチェックは怠りません。
ー(笑)
かりうむ:
あと、わたしの家では風呂水を使って洗濯をしています。
なので風呂あがってから洗濯が終わるまでだいたい1時間ほど空き時間ができるんですよね。
その間に理系とーくラボ関連の活動を行っています。
おメンタルの相談に乗ったり
コラム書いたり
ラジオ収録したり
今後も、空き時間を有効に理系とーくラボに投資していきたいですね。
ーちなみにかりうむさんは、今後理系とーくラボでやってほしいイベントはありますか?
かりうむ:
やはり理系とーくラボのイベントといえばオフ会ですよね。
2023年5月名古屋、6月大阪、7月東京で開催されたオフ会には残念ながら参加できませんでしたが、次回は参加したいです。
あとは他のコミュニティで「運動会」や「田植え」をやっていると聞きました。
そんな、結果が出るのに長期間かかるイベントもいいですよね。
メンバーの満足度向上にも繋がるんじゃないかと思います。
ーたしかに!
というか、田植えしたらお米が実るまでゼッタイ退会したくない!
(CMです)
理系とーくの公式LINEに登録すると…
無料イベント、理系バー、科学系オンラインコミュニティの情報に加えて、
LINE登録特典としてプレゼント(有機化学のスライド資料)もお受け取りが可能です!
↓
悩める学生をゼロに!ぜひ理系とーくラボへの参加を!
ー最後に、理系とーくラボへの参加をすすめたい人はどんな相手ですか?
かりうむ:
同年代も欲しいけど、やっぱり学生さんかな。
大学生→修士学生→博士学生
こうやって進学していくうちに仲間が減っていき孤独感が増していく。
でも理系とーくラボには修士学生も博士学生もいる。
実験バリバリやって結果を出す「理想の自分」
そんなに何でもできるわけではない「現実の自分」
そのギャップに苦しんでいるのは、自分だけじゃない。
みんなといるとそれがわかる。
これだけでも儲けもん。
月会費500円(社会人は980円)の価値は十分にあるのではないでしょうか。
ーわかります。ぜひ悩める学生や大学院生の方に参加してほしいですね。
今日はありがとうございました。
文責・インタビュー:さいぼう