理系バーや科学コミュニティで作ってきた専門家-非専門家のつながりと化学反応

「科学教育 Advent Calendar 2023」という企画に、下平剛司さんにお誘いしていただいたので筆を取ってみたいと思います。

(下平剛司さんには以前からとてもお世話になっており、本メディア「理系とーく」でもいくつもの記事を書いていただいております。ぜひ見てみてください。→ 理系とーくにて下平剛司さんが書いた記事一覧

 

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科学教育 Advent Calendar 2023とは

なお、「科学教育 Advent Calendar 2023」については次の記事にて説明されておりますので、ご興味ある方はぜひご一読ください!

今回の企画名の中にあるアドベントカレンダーとは本来、12月1日から24日までクリスマスを待つまでに1日に1つ穴が空けられるようになっているカレンダーのことを指します。

その風習に倣い、12月1日から25日まで1日に科学教育や科学文化に関する記事を毎日1つずつみんなで投稿していくのが「科学教育 Advent Calendar 2023」という企画になります。

下平剛司(JAAS教育対話促進プロジェクトチームリーダー)/科学教育 Advent Calendar 2023開催! より

 

科学教育や科学文化について考える

本カレンダー企画では“科学教育や科学文化に関する様々なトピックの記事を募集します。”とのこと。

普段“科学教育や科学文化”について思いを馳せることがあまりなかったのですが(笑)、
これもいい機会なので科学教育/科学文化について思考を巡らせてみようと思います。

そして科学教育/科学文化に対する考え方やこれまでの活動との関連、等々について色々と言語化してみようとしてみます。

 

“科学”と教育/文化

技術としての科学:科学(技術)の発展が社会の発展と人類の幸福につながる

“科学”と聞いてまず思い浮かべることは、科学や科学技術によって人類が豊かになり幸福になる。そんな科学の側面です。

科学と科学技術の発展による、人類の幸福に貢献したい。そういった気持ちがあり科学という業界に身を投じているのも事実。

ただ科学にはそれと同等かそれ以上の魅力が、別の側面にあると感じています。

 

文化的活動としての科学の魅力:趣味として、娯楽としての科学

科学は単なる学問領域や技術ではない。

すなわち科学は文化的な活動としても重要で、具体的には、

  • コミュニケーションの手段として
  • 趣味として
  • 娯楽として

重要な役割を持っていると感じています。ここに僕は大きな魅力を感じている。

コミュニケーションをする上で、共通点があるということは大きい。例えば、
テニス部同士ではテニスの話題で盛り上がり、
理系同士では理系の話題(理系トーク)で盛り上がり、
東京でたまたま出会った三重県出身の二人は三重の話題(地元トーク)で盛り上がるのです。

同様に科学も共通点になり、盛り上がるはず。なぜなら科学は全員に関係のあるものだからです。

全員、という広い範囲の話は置いておいて、
少なくとも科学に興味ある人同士、科学が好きなもの同士、研究をやっている同士であれば、
(学会でのポスター発表で盛り上がるように)出会うだけで初対面でも盛り上がるものです。これだけで、科学が趣味として、娯楽として素晴らしいツールになりますよね。

 

また科学は誰にも中立です。科学の前ではみな公平、みな対等。科学の前では、研究1年目の学部生も、研究30年目の教授と公平・対等に議論し研究を主体的に進めることができます(時たま公平・対等でない研究環境というのができてしまい、それは問題なのですが今回は置いておきましょう)。

 

上記2点「科学は誰でも共通点になる」「科学の前ではみな対等」という性質からもっと深く突っ込めば、科学は非専門家と専門家とであっても両者をつなぐ共通の話題になるということ。この点に自分は、科学の一番の魅力を感じています。

だってねぇ、誰だって専門家と話せて(「誰だって専門家と話せる」環境があったとして)、世界の真理について一緒に思いを馳せたり未来を想像できるわけで。そこには生きる希望や学ぶ意欲・楽しさが発生しうるんですもの。

 

科学教育の魅力

科学教育の文脈では、能動的であることと、専門家ともしっかり話ができることが重要だと考えています。

能動的に自分の疑問を投げ、専門家から適切な回答やフィードバックが得られる環境があったとしたら、
精度高い回答が得られれば納得がいくことが多いだろうし、適切なフィードバックを得ることで自身の思考の癖や気付いていなかった何か(得意や野望を含めて)が見つかることも多々あります。

 

学生に限らず非学生の方も、科学を学ぶこと、
科学教育を通じて、それこそ科学を文化として楽しむことができる。

加えて学びを重ねていった先で、経済活動=給料を得て食っていくための活動としても科学を利用することができる。

 

科学教育や科学文化 in 理系とーく

なんやかんや喋ってきましたが、うずうずして来ちゃったので具体(僕の活動)の話をしていきます。

 

科学系オンラインコミュニティ「理系とーくラボ」

僕は大きな方向性として、
「科学×コミュニティ」の可能性に賭ける
という生き方をしています。

つまりは僕が運営している科学系オンラインコミュニティ「理系とーくラボ」に賭けているわけです。

 

なぜコミュニティか?

同じ方向を向く人が集まるコミュニティには、大きなポテンシャルがあります。

二人でいれば幸せが2倍に、しんどさは半分に、という結婚のメリットの話じゃありませんが、
コミュニティで発生するコミュニケーションは、時に喜びを増幅させ悲しみを減衰させてくれます。

お互いに足りないところを補い合い、そして助けられた自分を見つめ生きがいを感じさせてくれることもあります。

コミュニティというチームは大きな価値を生めるようになり、体力をつけ、さらに大きな価値を生むようになります。

大切にしたいと考えているコミュニティの中では人は親切になり、平和に近付きます。

楽しく生きる人が周りに濃度的に増えて、その結果自分の楽しく生きられる。幸せに生きられる。

正のスパイラルで、平和に近付くのです。

世界を、笑顔にしたい。

 

なぜ科学か

コミュニティに重要な要素が、同じ方向を向いているということ。構成員が共通点を持っていること。

故に、多くの人にとって深く関係のあるものである科学に着目しています。

誰にでも関係のある科学を共通点として集まるメンバーがいるコミュニティ。

科学を、趣味娯楽のツールとして捉えて、学び合い一緒に楽しむ。
科学を、経済活動のツールとして捉えて、ともに成長し価値を生んでいく。

科学というツールを利用して、
趣味娯楽を通じて楽しみ笑顔になる人。
経済活動、科学技術を通じて豊かになり笑顔になる人。

笑顔になる人を増やしていきたい。
幸せに生きられる人を増やしていきたい。

科学の力で、世界を笑顔にしていきたい。

そんな思いで、科学系オンラインコミュニティを運営しています。

 

科学教育×若手研究者支援活動:RTLセミナー

とある総理に10万円もらえたことがありましたが、その頃から、
2万円を大学院生(を中心とする若手研究者)さんに支援して、代わりにその方の専門分野を教えてもらう、という活動をしています。

教えてもらうのは僕だけじゃなく、他の方も受けられるセミナーでして、その名をRTLセミナーと言います(RTL = 理系とーくラボ)。

毎月500円〜980円の支援金をみんなで出し合って、その一部を若手研究者さんに支援。そしてお金を出したみんながRTLセミナーを受けられる。そんな学び(科学教育)×若手研究者支援の輪を確立しています。

 

もちろんRTLセミナーでは、前述の“専門家としっかり話ができること”を重要視しています。

Zoomで各分野の専門家に対して遠慮なくしっかり質問ができる。科学的な理解を進めるもよし、生き方を聞くもよしです。

偉い先生の話を聞いて学び、参加者のほとんどは質問ができずそれ以降関係が続くわけではない。そんなセミナーも悪くはない。けどコミュニティ内で開かれるRTLセミナーは、知り合い同士で質問がしやすく、セミナー後も関係が継続する。専門家とつながり、学び、繋がり続ける。そんな環境は、学びの場であり科学を文化として楽しむ場として、また科学教育においても非常に有益な場所であると自負しております。

 

(みなさんもよかったら支援の輪、学びの輪に入りませんか? → こちらから理系とーくラボに入ると、RTLセミナーが受けられます

(みなさんもよかったら支援の輪、学びの輪に入りませんか? → こちらから理系とーくラボに入ると、RTLセミナーが受けられます

 

バーチャル理系とーくバーcluster店

あとはclusterでバーチャル理系とーくバー。

博士持ちの研究者もいるし、理系大学を卒業されたわけではない一般の方も集まり、
専門家も非専門家も科学を学び合い、楽しんでます。

 

 実験教室

小学生相手に実験教室もしました。上のは紫キャベツを使った酸性アルカリ性の実験。

 

大人の学び直し オンライン家庭教師

というのもやっておりまして、高校化学から教えたり、大学院有機化学まで教えさせてもらったり。

趣味としての学び直し、異分野博士の人がさらに専門を広げるために学び直し。幅広い需要に対応してきております。

(ご興味あればX (Twitter)(@tomo141)やメール(tomoyoshiあっとrikei-talk.com)等でお声がけを!)

 

寄稿

実験医学のコラムに寄稿させてもらったり

 

理系とーくバー京都駅店

京都駅徒歩5分に日替わりの一日店長が各分野の研究やトピックを話してくれるバー(理系とーくバー京都駅店)を構え、
毎週科学を学び、科学を通じてつながり刺激し合い成長し合い、一緒に科学を楽しんでいます。

 

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最後に

という感じでワチャワチャお話ししてきました。

科学教育、科学文化。これらにどれだけ真正面から向き合っているかは分かりませんが、

科学の可能性を信じ、

専門家も非専門家もつながる垣根をなくすこと、つながった後のコミュニケーションを活性化させることにこだわり、

科学を楽しみ、科学を学び会う場。これを磨いてきました。

 

「科学×コミュニティ」の可能性に賭ける僕と一緒に、

楽しい世界を作りに行きませんか?

 

約120人の仲間とともに待っています。

 

ともに歩いてくれる方は、理系とーくラボというチームに入ってください。ともに科学を楽しみましょう。学び合いましょう。

 → 理系とーくラボ 詳細・参加はこちら

とりあえず科学×コミュニケーション(交流)を体験してみたい方は、月1無料オンラインで開催している「理系とーく交流会」にぜひ来てください。12月は5日(火)夜に開催します。

 → 理系とーく交流会 詳細・会場情報受け取りはこちら

 

みなさんとともに、科学を楽しめることを楽しみにしています。

みなさんとともに、楽しい世界を、素敵な世界を、平和な世界を迎えにいけることを、楽しみにしています。

P.S. アドベントカレンダー、盛り上げていきたいですね。

最後になってしまいましたがツヨシさん始め、「科学教育 Advent Calendar 2023」という素敵な場を作っていただいたみなさまに感謝いたします。

最後まで読んでいただいたあなた! ぜひこの記事(https://rikei-talk.com/bar-community-advent2023/ )をX (Twitter)等で拡散してください。また「科学教育 Advent Calendar 2023」で更新される今後の記事もどんどん拡散していきましょう!🔥

みんなで盛り上げていきましょう💪

理系とーく代表 ともよし

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