【研究室訪問のすゝめ】大学1回生だからこそ研究室へ赴くべし~研究に興味がある人が取るべき行動~

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tsuyoshi

工学研究科修士卒の在野研究者です。大学院では"力"に着目した細胞の実験をしていました。最近数理にも興味を持ち始めました。理科教育やサイエンスコミュニケーションの活動も積極的にやっていきたいと思っています!!

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大学入学後に感じる “違和感”

こんにちは、tsuyoshiです。

1回生のみなさん、大学に入学した後、大学生活をどう感じているでしょうか?

2回生や3回生といった学部生のみなさんも、普段の大学生活をどのように感じていますか?

憧れのキャンパスライフを謳歌し、サークル活動にいそしんでいる人もいると思います。それは確かに大学生活の中の楽しみの1つでもあります。実際、僕も学部生を通して部活動に没頭する日々を送っていましたし、とても楽しかったです。

しかしその一方で、大学に入学してしばらくたった後、あれ?大学生活ってこんな感じなの? と思った人も少なくないのではないでしょうか。

 

みなさんは、大学受験で志望校を選ぶ際に、多少なりとも興味のある分野について考えたと思います。

そして、大学での高度な授業や議論、研究など、大学だからこそ触れることのできる学問に憧れて志望校を決め、大学へ進学した人も少なくないはずです。

しかし大学に入ってみると、大学での授業は教養科目の授業でつまらないし、真剣な議論を行うことのできる場など(ほとんど)ないという声をよく聞きます。

実際、僕もこの理想と現実のギャップに戸惑った1人でした。

 

研究室訪問で研究に触れる!

そんなことを考えているときに、たまたまですが研究室を訪問する機会がありました。

誘いを受けたときには正直、「研究室を訪問してなにを話せばいいのか」と期待よりも不安でいっぱいでしたし、「自分なんかが先生に会いに行くなんて恐れ多いのではないか」などと考えていました。

しかし、いざ研究室に行って先生と話してみると、そんな不安はどうでもよくなりました。

 

先生から自分の知らない世界の話がバンバン出てくる。

本当に楽しそうに先生が話している。

つられて自分も楽しくなってくる。

 

先生からは、研究の魅力や楽しさがほんとうに伝わってきました。先生の話を通して見る研究の世界は、豊かなものに見えました。

研究についての疑問や研究以外の学問に関する質問でも、先生方はきちんとした答えを返してくださいました。

大学に入って、”大学っぽい” と思えた瞬間でもありました。

 

このように、研究室訪問に行くと、研究室に所属していないような1回生からでも研究に触れることができます!

 

教授は想像以上にウェルカム!

その後、何度も研究室を訪問していたのですが、その中で驚いたことは、先生方は想像以上に学生を歓迎してくれるということです。

 

先生方は本当に多忙な日々を送っていらっしゃいます。

その忙しさにも関わらず、先生方はそのような中でも学生である自分に会うための時間を作ってくださいます。ペーペーの学生である自分のためにです。

 

研究室で話をしていると、ときには予定していた時間を越えて親身に話を聞いて頂くこともありました。

コーヒーやお茶を振る舞ってくれることもありました。

友人から聞いた話ですと、話したいからという理由だけで先生のところを訪ねたところ、3時間以上の雑談に付き合っていただいたそうです。

「学部生と話すことは最近なかったから、いい刺激になった」と言ってくださる先生もいました。

 

研究室訪問に行くたびに、それぞれの先生方の器の大きさを実感させられました。

先生方がウェルカムだと分かってくると、さらに先生方と話すことが楽しくなり、いろいろな先生の話を聞きたいと思うようになりました。

 

さらなる好循環へ!

研究室訪問の回数を重ねるごとに先生に研究室訪問のメールを送ることにも慣れてくるので、メールを送ること自体への抵抗が減っていきました。

そして、いろいろな先生の話を聞くと、興味を持つことができる分野が広がり、好奇心が湧いてくるのです。

好奇心が湧くと、その分野について本を読むなどして学びたいと思いますし、さらに他の先生の話を聞きに行きたくなっていました。

知識の量が増え、幅が広がった状態で他の先生の話を聞くと、以前聞いた先生の話や学んだ内容と先生の話の内容が思わぬところで関連していることがあり、また楽しくなります。

このような循環ができてくると、楽しくてたまりません。

学びの正のスパイラルの中に巻き込まれていきました。

このように、僕は研究室訪問でさまざまな先生方の話を聞いて興味を広げ、大学生活を楽しんでいました。

 

ここまでは、僕の実体験をもとに研究室訪問についてみていきました。ここからは改めて研究室訪問がおすすめできる理由を考えてみましょう!

 

おすすめの理由①最先端の研究に触れることができる!

研究の話ってどういう話が聞けるのだろう?
tsuyoshi
先生が取り組んでおられる、最先端の話を聞くことができます!

研究は、早い者勝ちで競争の世界という面を持っています。

先生方は研究のプロであり、最前線にいる方々です。

当然、研究されているテーマも最先端のものになります。さらに、様々な研究のビジョンを描いておられます。

研究の最先端で活躍されているこその先生方の視点は、非常におもしろいです。

研究室を訪問して先生方に話を聞くと、そのような最先端の状況や知識について知ることができます!

研究の最先端にいる先生の考えに触れられる!!

 

おすすめの理由②学生の知識がなくても大丈夫!

話を聞いてみたい先生はいるけど、学部生で知識がないから失礼なんじゃ⋯
tsuyoshi
そんなことはありません。知識が無くても大丈夫です!

先生方は、相手が1回生であることを分かった上で研究室訪問を受け入れてくれています。

先生方も、1回生を相手に専門的な知識を求めてはいません

むしろ、どのような点に興味をもって自分のところを訪ねてくれたのか、ということに関心のある先生の方が多いでしょう。

 

そして、先生方はそれぞれの道のプロの方々です。

学会での発表や研究費の獲得などで、自分の研究を第3者に説明することには慣れている方々です。

ですので、1回生や他分野の人でも分かるように言葉を選んで、丁寧に説明してくれるはずです!

もし、先生の説明が分からなければ、遠慮なく質問しましょう!分かるまで説明してくれると思います!

先生方は知識よりも熱意を求めている!!

 

おすすめの理由③学びのモチベーションになる!!

tsuyoshi
なんといっても、研究室訪問の1番のおすすめの理由はこれでしょう!!

先生方から最先端の研究の話を聞いたり、さまざまな分野の話を聞くことは刺激になります。

僕の経験談でも述べましたが、先生の話を聞き、興味や知識を増やすことで、さらに先生の話が楽しくなったり、他の分野の先生に話を聞きたくなるという学びの正のスパイラルができます。

そうすると「あの先生が言ってたことを詳しく知りたい」「またあの先生と話したい」「他の分野の話を聞いてみたい」などなど、先生方の話を聞くことによる学びのモチベーションが湧いてきます。

知的好奇心がもとになったモチベーションを得られること

これこそが、大学の醍醐味であると僕は思います。

一度このスパイラルを経験すると、もし長い大学生活の中でモチベーションが下がった時でも、研究室訪問や他分野に触れることで学びのモチベーションを維持することができます。

学びの好循環ができる!!

 

おすすめの理由④研究者の視点からアドバイスがもらえる!

研究をやってみたいけど、具体的になにをすればいいか分からない⋯
tsuyoshi
そんなときこそ先生にアドバイスを求めましょう!

先生方は研究のプロです。

もし先生の研究の分野に興味があって自分も研究をしてみたいという場合は、先生にアドバイスを求めるといいでしょう。

どのようなことを勉強すればよいのか、どのように大学生活を過ごせばよいのかなどなど、研究者としての視点から、今のあなたの状態に沿ったアドバイスをいただけるでしょう。

場合によっては、よりあなたの関心に沿ったテーマで研究をしている他の先生を紹介してくれることもあります。

また、1回生に対してでも、実際に自分の研究室で研究を行うことを勧めてくれる先生もいます。

先生は研究室訪問を受け入れてくれる器のある方ですし、そのような先生は困っている学生には手を差し伸べてくれるはずです。

また、研究室選びや研究者としてのキャリアをどうするかなどについても、非常に親身に話を聞いてくださいます。

 

個人的な話ですが、僕が何度も訪問した先生には、研究室内でのセミナーに招待していただいたり、研究室配属やアカデミアでのキャリアの話などの相談に乗っていただきました。僕の悩みに対して、先輩として、そして研究者としての視点からのアドバイスをいただきました。

その先生には、今でも非常に感謝しています。

困ったら先生方に相談してみよう!!

 

少しだけ勇気を出して、アポを取ってみよう!

これまで研究室を訪問するメリットをたくさん挙げてきました!

それでも「自分なんかが⋯」と気が引けるという人もいるでしょう。

しかし!

行動しなければなにも変わりません!!

 

メールのマナーに不安があって怖いのであれば、以下のテンプレートに従ってメールを送ってみるとよいでしょう。

(件名)

研究室訪問のお願い(××大学○学部△△)

(本文)

○○先生

××大学○学部の△△です。

(研究室訪問に行きたい理由)

もし訪問させていただけるようでしたら、以下の日程の中からご都合のよい時間をお教え願えればと思います。

(日程の候補。出来る限り多く、1週間は余裕を持って提示する。)

返信いただければ幸いです。よろしくお願いします。

これでメールマナーが不安な方も大丈夫ですね!

正直、マナーは最低限守ろうとする意志の感じられるメールであれば大丈夫です。

むしろ、研究室訪問に行きたい理由、熱意、悩みをきちんと書きましょう!

(先生方には毎日大量のメールが送られてくるので、もしかしたらあなたのメールを見落としている場合があります。数日たって返信が無い場合は、メールを再送してみましょう。)

 

もしアポを取って先生が、研究室訪問に関する自分の気持ちや熱意をきちんと伝えた上で、研究室訪問はお断りだという先生だった場合でも気にしなくて大丈夫です。

むしろ、その先生の学生に対する態度を知ることができてラッキーだったと捉えるほうが良いでしょう。

 

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大学の人的資源を使い倒せ!!

大学の先生方は、大学が持つもっとも大きな資源の1つだと僕は思います。

通常、講演という形でお話を聞こうとすると、それなりにお金がかかるような人たちばかりです。そのようにしてお話を聞いても、大人数に対して話をする場合がほとんどで、密に話を聞くことができることはほとんどありません。

しかし、大学生のうちの研究室訪問では、タダで、しかも独り占めで先生の話を聞くことができます。

とてつもなく、贅沢なことです。

せっかく大学に入ったのです!

大学の先生を使い倒して、大学生活を豊かにしましょう!!

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