管理栄養士ってどんな人?大学生活や大学ラボでの研究内容もご紹介します




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九州在住 / 某公立大学大学院生。管理栄養士養成過程を経て免許取得。今は乳酸菌の物質生産を研究中。読書、コーヒーと海外旅行が好き。食と健康オタクです。

こんにちは、食品微生物学系大学院生のAI (@AiKwhr )です。

“管理栄養士”と聞くと、みなさんはどんな職を思い浮かべますか?

学校で給食を作る人、病院食を作る人、社員食堂で料理を作る人…

でも実は、”管理栄養士”は食事を作るだけではなく、その食事を食べた人の身体が健康になるために栄養素を考え、調理法や量を決め、アプローチしていくことが仕事になってきます。つまり、食事に関して奥深く活躍できる、”健康・栄養のプロ”なのです。

そこで今回は、管理栄養士養成大学出身の私が、管理栄養士の職種、大学での講義内容、大学でできる研究などについてお話しいたします。

 

管理栄養士って具体的には?

まず、管理栄養士の代表的な職種とその内容についてご紹介します。

まずは、学校の管理栄養士。成長期の子どもに必要な栄養素をしっかりと計算し、献立を作ります。時には教室に出向いて、栄養素の説明や、規則正しい生活の大切さを講話することもあります。

次に、病院の管理栄養士。ここでは、実はあまり調理作業をしません。(もちろん病院ごとに変わります)その病院で入院している患者様一人ひとりの病気の状態をカルテ等で確認し、どの栄養素が必要で、どの栄養素を避けた方が良いのか、総合的に判断し、献立を作成します。

そして、食堂(会社など)の管理栄養士。ここでは、特に栄養状態や成長期などの制限はありません。しかし、逆にどのような利用者が選択しても栄養が偏らないような献立を作成する必要があります。

そう、料理を作るだけではないのです!

となると、大学で学ぶ講義や実習も、料理関係だけではないのです。

 

大学での講義・実習内容

勉強する内容は栄養素や調理のみではありません。例えば、管理栄養士の国家試験科目を例に取ると、

  1. 社会・環境と健康
  2. 人体の構造と機能および疾病の成り立ち
  3. 食べ物と健康
  4. 基礎栄養学
  5. 応用栄養学
  6. 栄養教育論
  7. 臨床栄養学
  8. 公衆栄養学
  9. 給食経営管理学
  10. 応用問題

この10項目に分けられます。これらの項目からも分かるように、疾病、薬学、疫学、生物学、運動生理学、さらには、教育方法(集団・個人)や、経営学、統計学なども学びます。

実験では、微生物学、解剖学、化学、臨床栄養学、運動代謝学(しんどくなるまで自転車を漕ぐ、みたいな実験もしました)なども行います。調理実習等では、特定の病気の方向けの献立を実際に立てるだけでなく、費用も算出します。

そして臨地実習では、実際に病院・老健施設・企業・保健所に行き、現場で働く管理栄養士の方と業務を行います。

大学卒業後、即戦力となれるように、大学4年間で基礎的部分から実践部分を網羅します。そのため、日常生活では、講義のコマ数も多いです。しかしその分、幅広い分野を学ぶことができる学科です。

 

管理栄養士の卵が大学で行う研究って?

管理栄養士養成大学で行う(卒業)研究は、大きく2つ(実験系/調査系)に分類されます。

実験研究:さまざまな研究対象に何らかの試薬等を使う類の研究。例えば、食品の旨味はどんな成分なのかを調べる(食品化学)、脂質の多い飼料とラットの体組成の関係について調べる(臨床栄養学)、線虫などを用いて食品中の物質の安全性評価を行う(食品衛生学)、環境由来の有用細菌を解析する(食品微生物学)などがあります。

調査研究:研究対象のデータを収集し、統計解析する研究。例えば、食生活と疾病の関係を解析する(公衆衛生学)、コーヒーなどの香り成分と計算能力の関係を統計解析する(運動生理学)、パッケージと購買意欲の関係を解析する(給食経営管理学)などがあります。

このように、その研究の対象が食品以外にも疾病、ヒトの食習慣や、代謝、旨味成分の評価、微生物、食品物質など多岐に渡ります。(もちろん大学ごとにこれらの研究分野がなかったり、あるいは上にあげた研究以外の分野もあるという違いはあります。)

これらの研究に関連する共通点は、やはり“健康”です。管理栄養士は、ヒトの健康に関する知識に特化した人材です。ですので、大学を卒業するための最後の課題として、ヒトの健康に寄与できるさまざまな研究を行うことが大きな特徴だと思います。

 

最後に

最近は、一般消費者の食への関心が非常に高まっています。それと同時に、管理栄養士の職種も幅が広がってきました。例えば、管理栄養士さんが企業や一般の方に食・健康・栄養に関するセミナーを開催したり、本を出版している方もいらっしゃいます。これからも、病院や学校だけではなく、より一般消費者の方々と近い場面で、管理栄養士の活躍の場が広がっていくといいなと思っています。そして、少しでも管理栄養士という職業に興味を持っていただけたら幸いです。

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